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Flipper Oneとは?Wi-Fi 6Eと有線LANを持つ小型Linux端末、5Gには別モデムが必要

2026年11月8日

Flipper Oneの機能を表した概念イラスト

小さな端末を持ち歩き、ネットワークの状態を調べたり、自分の環境を組み立てたりする。そんな用途を目指す「Flipper One」の予約クーポンの販売が始まりました。

名前が似たFlipper Zeroの後継機と思いがちですが、開発元は別の役割を持つ製品と説明しています。Oneの中心はLinuxとIPネットワーク。Wi-Fiや有線LANを備え、拡張モジュールも使う構想です。

5Gも本体だけですぐ使えるわけではありません。何が内蔵され、何を追加する設計なのかを見ていきましょう。

ZeroとOneは何が違う?

有線LANケーブルを接続したネットワークスイッチ

開発元の説明では、Flipper ZeroはNFCや低周波RFID、赤外線などの近距離・機器間の操作を中心に設計されています。

一方のFlipper Oneは、Wi-FiやEthernetなどIPネットワークに重点を置くLinuxプラットフォームです。名前は似ていますが、Zeroの機能を単純にすべて引き継ぐ上位機種ではありません。

Zeroが得意な通信とOneが目指す領域は異なります。買い替えを考える前に、使いたい機能を個別に確かめたいところです。

Wi-FiとLANは内蔵、5Gは拡張

無線機器とネットワーク接続のイメージ

開発元が挙げる接続手段は、2基のギガビットEthernetとWi-Fi 6Eなど。Wi-Fiについては開発者向け資料でも対応する無線モジュールが説明されています。

ここで見落としたくないのが5Gです。通信にはM.2スロットに対応するモデムを追加する設計で、本体に5Gモデムが標準搭載されているという意味ではありません。対応機器や利用地域の条件も購入前に確かめる必要があります。

Wi-Fiや有線LAN、携帯電話回線は別々の接続手段です。使いたい回線と追加機器を分けて考えると、構成を選びやすくなります。

Linuxを動かすCPUと小さな制御役

小型コンピューター基板と電子部品

開発元の構想では、Linuxを動かすRK3576と、画面やボタン、電源まわりを扱うRP2350という二つの処理系を組み合わせます。メモリは8GBを搭載する計画です。

小さな画面で操作するためのインターフェースや、用途ごとに環境を切り替えるFlipper OSも開発中です。どちらも完成済みの機能として受け取らず、実際の提供内容を待つ必要があります。

小型コンピューターに別の役割を持たせる発想は、Raspberry Piを使ったCarWatchとも共通します。ただし用途も対応機能も別です。

拡張できることと、まだ決まっていないこと

ネットワークスイッチにLANケーブルを接続する手元

背面のM.2拡張には、携帯回線モデムのほかSSDや無線関連のモジュールを組み合わせる構想があります。規格名が同じでも接続方式やサイズは異なるため、どの部品でも使えると考えるのは早計です。

公式の予約案内によると、販売中なのは本体ではなく、後のKickstarterキャンペーンで利用する予約クーポンです。製造開始はキャンペーンの成功と十分な支援が前提で、価格や日程も変更され得ます。

開発元はLinuxカーネルへの対応を進める一方、電源管理や一部アクセラレーターなどは作業中だと説明しています。製品としての最終仕様、出荷時期、予約条件は公式ページで最新情報を確認してください。

無線機能やネットワークの調査は、自分が管理する環境か、明示的に許可された環境で行いましょう。地域ごとの無線利用条件にも注意が必要です。

小さな端末を自分の道具にできるか

Flipper Oneの面白さは、完成した一つの用途に限定せず、有線・無線ネットワークとLinuxの道具を組み合わせようとしている点です。外出先での自分の機器の点検から、学習や試作まで、使い方を組み立てる余地があります。

その一方で、開発中のソフトウェアや別売りの拡張機器には確認が欠かせません。欲しい機能が本体に含まれるのか、実際に使える状態になっているのかを見極めることが、予約を考える第一歩です。

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