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【IPO銘柄分析】KOMPEITO(618A)が東証グロース上場!「OFFICE DE YASAI」の将来性と初値予想

2026年8月22日

2026年9月11日、オフィス向け健康社食サービスを提供する株式会社KOMPEITO(証券コード:618A)が東証グロース市場へ新規上場します。

本記事では、同社が展開するビジネスモデルの優位性や、最新の業績推移、そしてIPOにおける需給バランスの観点から、投資家が注目すべきポイントを深掘りして解説します。

上場日程とIPOの基本スペック

まずはIPOの参加に向けて、スケジュールと株式の基本情報を確認しておきましょう。

  • 仮条件決定:2026年8月26日
  • ブックビルディング(BB):2026年8月27日〜9月2日
  • 公開価格決定:2026年9月3日
  • 購入申込期間:2026年9月4日〜9月9日
  • 上場予定日:2026年9月11日
  • 上場市場:東証グロース
  • 想定価格:1,560
  • 売買単位:100

主幹事はIPO投資でお馴染みのSBI証券が務めます。個人投資家向けの割当が比較的多いため、BBへの参加はSBI証券を軸としつつ、マネックス証券や松井証券などの平幹事からも申し込むのがセオリーとなります。

規模感としては、想定時価総額が約154億円の中型案件です。注目すべきは株式の放出比率であり、公募50,000株に対して売出しが4,139,300株と、既存株主によるエグジット(資金回収)の色合いが非常に強い構成となっています。

主力サービス「OFFICE DE YASAI」のビジネスモデル

KOMPEITOの屋台骨となっているのが、設置型健康社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」です。オフィスに専用冷蔵庫を置くだけで、従業員にサラダやフルーツ、無添加のお惣菜を提供できる仕組みです。

このビジネスの最大の強みは、極めて安定したストック収益にあります。
2026年5月末時点での導入実績は6,644社に上り、月次の解約率はわずか1.1%と高水準のリテンション(維持率)を誇ります。また、顧客の約81%が従業員100名以下の中小企業であり、「本格的な社員食堂は作れないが、手軽な福利厚生を導入したい」というニッチかつ巨大な需要を独占しています。

さらに、2026年4月の制度改定により、企業が従業員へ支給する食事補助の非課税限度額が月額3,500円から7,500円へ大幅に引き上げられました。この国策とも言える強力な追い風が、今後のさらなるシェア拡大を後押ししています。

劇的な黒字転換を遂げた直近の業績

グロース市場に上場するスタートアップにおいて、最も重視されるのが業績の推移です。KOMPEITOは上場直前のタイミングで、見事な業績の飛躍を見せています。

売上高は2024年8月期の約31億円から、2025年8月期には約57億円へと急成長。過去数年は全国的な物流網の構築やマーケティングへの先行投資により赤字を掘っていましたが、2026年8月期の第3四半期には売上高約70億円、経常利益約6.6億円を計上し、鮮やかな黒字転換を達成しました。

「売上成長を維持したまま利益回収フェーズに入った」という事実は、機関投資家からも高く評価されるポイントです。

プラス材料と懸念点から読み解く初値の行方

上場日の初値がどう動くかについては、好材料と悪材料の綱引きとなります。

業績の黒字化や、非課税枠拡大という外部環境の追い風、そしてストックビジネス特有の安定感は間違いなくプラス要因です。上場後はM&Aによる事業拡大や米国市場への進出も視野に入れており、成長ストーリーは十分に描けています。

一方で懸念されるのが「需給面の重さ」です。
公募に対して売出株数が圧倒的に多いことに加え、ベンチャーキャピタル(VC)の保有比率が高く設定されています。公開価格の1.5倍でロックアップ(売却制限)が解除される条件があるため、株価が上昇した局面では大量の売り圧力が降ってくるリスクがあります。

これらの要素を総合すると、IPO直後のマネーゲーム的な急騰は期待しにくく、初値は想定価格(1,560円)をベースに堅調なスタートとなり、1,600円から2,000円のレンジで落ち着く可能性が高いと推測されます。

投資スタンスの総括

KOMPEITO(618A)のIPOは、ファンダメンタルズ(企業の基礎的条件)は非常に優秀であるものの、需給面での警戒感が上値を抑えるという複雑な案件です。

そのため、上場直後の値幅取りを狙う短期トレードよりも、初値が落ち着き、需給の歪みが解消された後にエントリーを検討する「中長期目線での投資」が適している銘柄と言えるでしょう。食事補助の非課税枠拡大という大きなテーマ性を内包しているため、今後の決算発表ごとに見直し買いが入るポテンシャルを十分に秘めています。

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