魅力的な海のレジンテーブル(オーシャンレジンテーブル)を自分で作ってみたいと思ったことはありませんか?無垢材の力強さと、エポキシレジンの透明な美しさが融合したこの家具は、今やインテリアの主役として世界中で愛されています。

しかし、いざ作るとなると「気泡が入ってしまう」「波が綺麗に出ない」といった悩みも多いものです。この記事では、プロの製作現場でも使われる技術的な知見をベースに、初心者から中級者まで納得の失敗しない製作工程を分かりやすく解説します。
1. 海のレジンテーブル製作に必要な材料と道具
高品質な作品を作るためには、適切な材料選びが欠かせません。
木材の選び方(海岸線のデザイン)
「海岸線」を表現するには、トチ(栃)やウォールナット、ポプラなどの耳付き一枚板が最適です。
- 含水率: 12%以下の乾燥した木材を選んでください。未乾燥だと後で剥離の原因になります。
エポキシレジンの種類
用途に合わせて2種類を使い分けるのがプロの技です。
- 注型用レジン: 厚みを出したい部分に使用。気泡が抜けやすく熱を持ちにくいのが特徴。
- アート用(高粘度)レジン: 表面の波(セル)を作る際に使用。模様が流れにくいのが特徴。

2. 失敗を防ぐ「下準備」の重要性
レジンテーブル製作で最も多い失敗は「気泡」です。これを防ぐのが目止め(シーリング)という工程です。
木材の表面や断面に薄くレジンを塗り、完全に硬化させることで、木材内部の空気がレジン液の中に湧き出してくるのを防ぎます。特に断面(小口)や節の部分は入念に行いましょう。
3. 型枠(モールド)の製作とレイアウト
レジンは液体なので、漏れ出さない完璧な型枠が必要です。
- 材質: レジンがくっつかないメラミン化粧板や、PPテープを貼った合板を使用します。
- シーリング: 底板と側板の接合部にはシリコンシーラントを隙間なく充填します。
- 木材の固定: レジンの浮力で木材が浮かないよう、クランプで固定するか、少量のレジンで底面に接着させます。
4. 美しい海を作る「多層注型」のテクニック
一度に全てを流すのではなく、レイヤー(層)に分けることで、海の深みを表現できます。
- 下層(深海): 濃いネイビーブルーに着色。
- 中層(浅瀬): 透明度の高いターコイズブルー。ここで砂や貝殻を配置するのもおすすめです。
- 上層(水面): ほぼ透明なレジン。ここに波を描きます。
5. 【最重要】ヒートガンで「波のセル」を出す方法
海のレジンテーブルの象徴である「白波の網目模様」は、物理現象を利用して作ります。
- 白レジンの用意: チタニウムホワイトの顔料を混ぜたレジンを用意します。
- ラインを引く: 透明レジンと青レジンの境界線に、白レジンを細く垂らします。
- ヒートガンの操作: 45度の角度から沖方向へ向かって熱風を当て、白レジンを薄く引き伸ばします。
- セルの出現: 風で引き伸ばされた白い塗膜が破れることで、美しいレース状の模様(セル)が現れます。

6. 仕上げ:鏡面研磨とコーティング
硬化後は、サンダーを使って丁寧に磨き上げます。
- 研磨: 80番の粗いペーパーから始め、2000番〜3000番まで段階的に番手を上げていきます。
- ポリッシング: 最終的にコンパウンド(研磨剤)を使用して、顔が映るくらいの鏡面仕上げを目指します。
7. 東京・渋谷で材料を揃える・学ぶ
「まずは実物を見て材料を選びたい」「プロに教わりたい」という方へ、渋谷周辺のおすすめスポットを紹介します。

- 材料調達: ハンズ渋谷店では、各種エポキシレジンや着色剤が豊富に揃っています。
- 木材選定: 渋谷・新宿エリアにあるアトリエ木馬などの銘木専門店では、レジンテーブルに最適な一枚板を相談しながら選ぶことができます。
- ワークショップ: 恵比寿や渋谷エリアでは、オーシャンアートに特化した体験教室も開催されており、波の出し方を直接学ぶことが可能です。
まとめ:技術と感性の融合
海のレジンテーブル作りは、化学的な知識(レジンの性質)と、芸術的な感性(波の表現)が組み合わさった素晴らしい創作活動です。
最初は小さなコースターやトレイから練習し、徐々に大きなテーブルへと挑戦してみてください。自分だけの特別な「海」を、ぜひその手で作り上げてみてくださいね。
免責事項:レジンを使用する際は必ず換気を行い、防毒マスクと手袋を着用してください。



